
オーストラリアの会計専門機関*は、留学生向けのAccounting Professional Year Program(会計プロフェッショナルイヤープログラム)の運営を中止することを決定しました。
この決定の背景には、参加者数の急激な減少があります。2018年には7,122人の登録者がいましたが、2024年にはわずか340人にまで減少し、財政的に継続が不可能となりました。
これまで業界は政府に対しプログラムの見直しを求めてきましたが、移民政策の不確実性も影響し、政府からの対応は遅れました。最終的に2025年2月17日に政府からの回答がありましたが、主要な懸念には対応せず、移民ポイント制度の改訂を検討した後に議論すると述べるにとどまりました。
その結果、2025年3月5日から新規登録が中止され、2026年5月1日までにすべてのプログラム提供が終了する予定です。
現在、オーストラリアの会計業界は人材不足に直面しており、2034年までに32,400人の追加の会計士が必要になると予測されています。会計専門機関は新たな人材確保の方法を模索しており、政府に対し国際学生の受け入れ制限を見直すよう求めています。
*CPA Australia, Chartered Accountants Australia and New Zealand, Institute of Public Accountants
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